ブロッケン山のおこめつぶ

切手について私が知っているニ、三の事柄 お店編 2

仕事がいくつか来月延ばしになり、
案外のんびりしたゴールデンウィークを過ごしてます。


先日、ダンナが五反田のレコード屋さんで買ってきました。

カレーたいやき〈 鯛うどん 〉
鯛うどん

「ダ・カーポ」という名のレコード屋さんと
「うどん」という名のカレー屋さんのコラボで作っているそうです。

カリカリの生地のなかに、本格キーマカレーがぎっしり。
鯛うどん割り

しかも、「頭から」のルールに従って食べると、
ある意味デザート付きでボリューム満点。

カレーなのか?うどんなのか?たいやきなのか?レコードなのか?
摩訶不思議なおやつをもぐもぐやりながら。


切手について私が知っていること、
たいして知ってるわけではないですが、いよいよ大詰めです。

前回、
心と時間に余裕があれば、
そして運がよければ、
最難関と言われる人気シリーズ切手だって激安価格で集められるんだぞと、
大胆にも主張したおこめつぶ。


続くお店編 2は、
おこめつぶもすっかり常連、
かつ、消しゴムはんこイベントの主催さんとしていつもお世話になっている、
エスケースタンプ目白店 〉 + 〈 エスケースタンプ新宿店 〉を、
ちょっと内情に踏み込みつつ、ご紹介したいと思います。

店編2 1


お店の長い歴史のなかで、いろんな時期があったようですが、
現在、エスケースタンプ目白店は日本切手とコインのお店。
外国切手専門は、新宿店のほうになっているようです。
なのに、なぜか外国切手ファンの常連さん方が、
日々、目白店のまわりをうーろうろ。


そこには、ちょっとした特殊事情があるのです。

以前当ブログでも、
エスケー目白店で遭遇したに関する記事をアップしました。
見逃されている方、こちらからどうぞ。↓

タイトル : 突然炎のごとく


そのときは時間も心の準備もなく、
とりあえず祭の興奮だけ書きなぐってしまいましたが、
改めて、実はこの祭スタイルこそが、
現在のエスケーさんの必殺技、
そして、10円ハンターにとっては、
人気シリーズ切手激安入手の鍵を握る、
最重要ポイントのひとつなのです。

簡単に言っちゃうなら、
目白店は今、日本コイン&切手とは別に、
新入荷外国ものの初出し会場(=祭)にもなっているのです。
今年2月に大量放出された外国切手のアルバム祭は、
こんなボリュームでした。

店編2 棚
奥の棚2つ分のアルバム全部、新入荷で一律1枚30円。

これが、普通に外国切手専門店の新入荷だとすると、
揃い、単片、未使用、使用済みと分けられ、
稀少度、年代、歴史的価値などを考慮し、
カタログ評価額を横に見ながら、1枚1枚細かく値付けされていくわけですが。

エスケー目白店は、(あくまで)日本切手専門店。
加えて、店長さんお一人でキリモリするお店ですから、
専門外の外国は、なるだけ選別作業の手間を省いて、早く品出しするために、
明らかに破格の超有名切手以外は、
いっそ全部30円で持ってけ、ドロボー!となるわけです。


郵便バス切手
例えば、
祭も開始から2ヶ月経ち、
ほぼ残り物だけの状況で、
先日おこめつぶが見つけた
この切手。→


ドイツ1955年発行の、郵便バス50年記念切手。1枚もの。
これを、切手市場のダミーさんのブースで初めて発見したときは、
お値段「200円」で、とても手が出ませんでした。
その後、手持ちのカタログで確認したところ、
評価額1800円となっており、
200円で逃したのが悔やまれましたが、
エスケー祭では、こんなの平気で30円

ドッカーン=3


女子人気の高い、DDRの童話切手小型シートも、
よそでは300〜500円が相場ですが、
  DDR小型シート

エスケー祭では 30円 × 6枚 = 180円

ドカンドカーン=3=3


女子人気の高い外国切手は、大方ヨーロッパの
50〜70年代ぐらいのイラストやデザインの切手。
均一売りから外されることは、まずありません。
しかも、今回のアルバム祭では、
大部分の切手が揃いで、未使用も少なくなかったので、
30円はやむをえない価格でした。



そして、祭が終わる(次の入荷がある)と、
残り物はまとめてサクッとエスケースタンプ新宿店へ移され、
そこでにさらにお値引き価格となるわけです。
母(目白店)から娘(新宿店)へ、受け継がれて行くわけですね、特価切手が。
前回記事で、
「エスケー目白店から移動した10円切手や100円FDCを追いかけて」
新宿店にお邪魔したと書いたのは、実はそういう事情。
祭の終わりは突然で、別れも告げずに移動してしまいますので、
買いもらしがあった場合は新宿へ向かうことになります。
有史以来、まだ誰も底面を見たことがないという、
神秘のマジック10円ダンボール(御神体)も、
今は新宿店におごそかに安置されています。


と、こう書いて来ると、
切手ファンにはまるで天国のようなエスケーさんですが。

ちょっと待った!
天国には「いい人しか行けない」というルールがあるように、
エスケーさんにも、気持よくお買い物させてもらうための、
重要なルールがひとつあります。

それは、アルバムで10円均一、30円均一の場合、
「揃っているものは揃いで買う」というルールです。

揃いじゃないと売ってもらえない、ということはありません。
ありませんが、お店とお付き合いの長い常連のお客さんには
皆さんに浸透している暗黙のルールです。

では、なぜそういったルールがあるのか?


ここで、前々回記事の〈 イベント編 〉を思い出して下さい。
10円パックでよく見かけるような、安価なシリーズ切手にも、
シリーズのうちに決して10円では出ない1、2枚があり、
その1、2枚の単片には、揃いが買えるぐらいのお値段がついている、
という事情を、書かせていただきました。

ということは、エスケーさんの「全部1枚30円」というシステムだと、
よそのお店やイベントでは、
1枚「10円」で手に入るものも、1枚で「数百円」してしまうものも、
どちらも「30円」ということになります。

ちょっと算数の時間です。
例えば、それが5枚組の切手の場合、

バラであちこちで集めるなら、
10円×4枚 + 200円×1枚 = 240円
エスケーさんなら
30円 × 5枚 = 150円

と、エスケーさんのほうが安くなります。

ところがここで、さらに安く買いたい自分本位に考え直すと、
例えば4枚を10円で買って、
最後の1枚だけをエスケーさんで購入となると

10円×4枚 + 30円×1枚 = 70円

となります。
こ、これは、怖いぐらい激安!?

いやいや、これはこちらが得した分、お店が丸損ということです。

というのは、揃ったシリーズの最高額1枚が欠けてしまうと、
もうその価値は半減以下、
あとの手に入りやすい単片は、そのまま売れ残ってしまう可能性も大。
価値の一番高い1枚だけを30円で抜き取られるのは、
売り手側には一番痛い買われ方なのです。

もともと、一律30円を揃いで買っても、
外国切手専門店で普通に買うのに比べれば十分安いお値段だからこそ、
常連さん方は一番高い1枚だけを抜くような世知辛い買い方をせず、
その1枚のために揃いで購入されます。
お店的にも、お客さんとの信頼関係があってこそ、
「みんな、揃いから1枚だけ剥がすなんてこと、しないよね」
という信用があってこその一律30円なわけです。

とはいえ、シリーズから稀少な1枚だけを剥がしていくようなお客さんは、
実際にいないわけではありません。
もしかしたら、そのへんの事情をちゃんと飲み込んでいなかった当初は、
おこめつぶ本人が大はしゃぎで変な買い方してた可能性も…。

私自身も、お店や切手売買の事情を知るに従って、
そのマナーをだんだん了解していった、という感じでした。
でも、考えてみれば、そりゃそうですよね。
相場が数百円の1枚だけでも30円でOKなんて、
商売としてむちゃくちゃでしょう。

今では私も、ちゃんとルールに則って買わせていただいてます。
そして、新入荷のアルバムを見ているときに、
最後の1枚だけがないシリーズを発見すると、
「おお、やられてるな」
と苦笑しつつも(最初から欠けてた可能性もありますが)、
1枚欠けちゃってる以上、そのシリーズは無礼講ですから、
人の食べ残しを漁るハイエナのように、
残りから自分のほしいのだけをウホウホ剥がしてたりして。


幸い、私の場合は揃いで買って、ダブったものを
雑貨作りやショップカード、ラッピングなんかに思いっきり利用するので、
このシステムでも無駄は出ません。

ただ、10円ならばいざしらず、
30円でダブるのはやや心臓に悪いので、慎重にはなります。

店編2 ダブり
痛恨の30円ダブり、
先日分。→
60〜70枚買って、
4枚なら、まあ傷は浅いかと。



ところで、この暗黙のルール、

店編2 10円box ←こういった使用済み10円用
 セルフのプラケースでは、
 まったく関係ありません。
 そもそも揃ってませんし。
 自分のほしいものを、
 ほしい分だけ買ってOK.。


店編2 FDC
バラのFDCも同様。→
ファイリングされていない、
箱入りバラのものなら、
お好きなものを好きなだけどうぞ。



10円ハンターにとって、安く買うことは重要ですが、
安く売ってくれるお店がそれを続けてくれることのほうが、
もっとずっと重要です。
自分もお店も、双方が納得出来るお得感で、
楽しく、長くお付き合いできることが、なにより一番。

気長さと気楽さが信条の10円ハンターとしては、
普段はあんまりガツガツせずに、
「ここぞ!」というときの瞬発力、判断力を養いたいです。


それにしても、長い歴史のある立派な切手屋さんに、
私のような不心得者が気軽に出入り出来るのも、
「切手女子」と呼ばれる女性切手ファンが定着した今だから、
なのかもしれませんね。
道なきところに道を切り開いた女子の先達に感謝です。



さて、エスケーさんに話を戻して、
「揃っているものは揃いで買う」
というルールさえ守っていれば、あとは特にコードはありません。

目白店(母)も新宿店(娘)も、個性的な女性店長さんで、
プライベートではそろって消しゴムはんこやハンドメイドに励む、
手仕事系のチャーミングな方々なので、
切手はもちろん、いろんな話題のおしゃべりも楽しいですし、
郵趣について学べることも多いです。
しかも、「切手の魅力をもっといろんな人に伝えたい」と、
イベントまで主催されるぐらいですから、当然初めての方もウェルカム。
常連のおじさま方のなかには、静かに切手を見たい方もおられますので、
あんまりワイワイやっちゃうとまずい時もありますが、
そのときのお店の空気を読みつつ、
じっくり切手に向き合う時間が過ごせます。



で、最後に肝心な話。
目白店の祭は一体いつ、どういうタイミングで始まるのか?
問題はそこですね。
それがわかれば苦労はしません
わかんないからこそ、常連の皆さんが毎日
お店のまわりをうろうろしてるんですよ。


祭準備の進捗状況は、店長さんとの雑談でよく出ますが、
「だいたいこれぐらいに出せるかな」ぐらいの感じで。
こちらも祭初日の朝一、ドアの前で開店を待つようなマインドで、
鼻息あらく切手を集めてるわけじゃないので、
祭参加はたまたまでいいんです、たまたまで。

それでも、運良く新入荷の品出し当日に遭遇し、
ハンガリー、ブルガリア、スイスなんかの人気シリーズを、
10円均一でがっぽりいただけたケースもありました。

逃した嘆きも一興、得た喜びもまた一興、
目白や新宿でエスケーさんの前を通りかかったら、


人生は(切手)祭だ。一緒に探そう


ってことで。

ゴダールで始まり、フェリーニで終る。
きれいにオチがついたかと思いきや。

切手について私が知っていること、
まだ終りません。すいません。
次回こそほんとに最終回、
野望編です。


…似合いませんね、“おこめつぶ”と“野望”。
こんなぐうたらハンターに、野望なんかあるんでしょうか?
あっても、どーせこめつぶサイズ
それでも、
人並みのスケールに見えるよう、
ブロッケン現象を起こせるかな?


いただいたコメントへのお返事は、少し時間がかかるかもしれません。

それでも、出来る限りちゃんとお返事したいと思っておりますので、ご容赦ください。

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