ブロッケン山のおこめつぶ

切手について私が知っているニ、三の事柄 お店編 1

うららかな春の日に、
新しいマッチ箱を作りました。
マッチ箱new

いつ、なんどき健康体が戻ってもいいように、
製作作業も、ちょっとずつ進めています。



さて、前回の続き

柚子堂1

ぐうたらがたたって、切手市場の路頭に迷ってしまった
10円ハンター、おこめつぶ。
このままでは、
マイ・コレクションはいつまでたってもハヌケのまま。

釣り人が釣れるポイントへ移るように、
ミツバチが花を求めて旅するように、

「河岸をかえよう」

ってことになったのですが…


ここで目指すのは、
女子的に人気の高い切手を、
ぐうたらしてても逃さない場所なわけですから、
さらに女子率の低い場所へ向かわねばなりません。
猛烈切手趣味のお父さん方は、
ほしい切手自体が全然かぶってないので、
この際、いてよし


切手に興味のある女性でも、
実際郵趣イベントに足を運ぶ方は
ほんの一握り。

それよりさらに、となるともう
切手屋さん実店舗しかないでしょう。


プロの切手屋さん、敷居が高そうにも感じますが、
幸い私、もともとが古本屋、中古レコ屋、古道具屋など、
趣味と実益を兼ねてセカンドハンドに親しんで来た人間です。
ここはひとつ、教えを請う気持でトライっすわ。


切手市場へ行く回数を減らして、切手予算の月額を調整し、
まずは、切手市場の出店者さんで、
実店舗も構えておられる、桶川の〈 高崎屋 〉さんを訪ねました。

桶川詣でのリポートは、当時の記事に詳しいので、
どうぞそちらで。↓

 タイトル:いざ、桶川!

 タイトル:桶川、再び


それから、こちらも切手市場に出店されていて、
ちょうどその時期に実店舗を始められた、
神保町の〈 コレクションケース 柚子堂 〉さん。

さらに、切手市場で出会った切手の先達、
りんごちゃんのご紹介で、
新宿切手センター 〉内の〈 エスケースタンプ新宿店 〉、
次いで、〈 エスケースタンプ目白店 〉へ。

と、
2014年の春〜秋は、
関東切手行脚を敢行。

そんな私に切手の神様(いるの?)が微笑んでくれたのか、
ちょっとしたミラクルも起こりました。
お店を訪ねたことがきっかけとなり、
ただ今、エスケースタンプ目白店店長さんと二人三脚で、
切手とはんこのコラボイベント
STAMP×STAMPワークショップ(at トラッド目白)を運営中。

その経緯については、
こちらの記事に詳しいので、
「なに、それ?」という方はどうそ。↓

 タイトル:ライバルは店長さん!? 


その後、さすがに桶川の高崎屋さんは、天竺並みにあまりに遠くて、
なかなか訪ねる機会に恵まれませんが、
その他の切手屋さんは、近くに用事がある度に覗かせてもらってます。

どの切手屋さんも、それぞれの特徴、ノリや作法もあり、
また皆さんそろって、とても親切にしてくださいます。
大丈夫、こちらが「初心者」だってことは、
一目でちゃんと心得てもらえますよ。

私自身、実はお店の側から見た「切手女子」のお客さんは、
そうありがたいものじゃないだろうという気が、
正直していました。
だって、自分自身を振り返っても、
もちろん切手は大好きですが、
基本、好みのデザインにしか興味ないし、
切手の歴史や広がりを学ぶ意欲に欠けてるし、
なにより安い買い物する気満々…

お店で、本格派の切手趣味のおじさま方のお会計など、
うっかり耳にすると、今でもひっくり返りそうになります。
ケタが(ヘタすると2つ)ちがう

にもかかわらず、
切手屋さんにもそれなりに馴染むことが出来たのは、
まずはお店の方のホスピタリティと、
もうひとつ、教えていただく側として、
こちらの素直なリスペクトの気持だった気がします。




…「で、どうなの?肝心の切手は手に入るようになったの?」

あ、そうですね、そこですよね。


すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
今回はお店編 その1ということで、

必ずしも10円ではないけれど、
限りなく10円に近い切手屋さん巡り
まずは〈 柚子堂 〉さんと〈 新宿切手センター 〉をご紹介しようと思います。

柚子堂4



新年度4月から新しい自社ビルへ移られ、
引っ越しの片付けもままならない〈 柚子堂 〉さんへ、
さっそく行ってきました。

柚子堂23Fが切手の柚子堂さんです。
新店舗はこんな感じ。→

あれ?
ほんとに引っ越し中?
と思うほど、
以前の店内よりすっきり。

ということは、むしろ片付くと引っ越し中っぽいってことですね。

柚子堂さんは、いろんな意味で「気安い切手屋さん 日本一
じゃないかと思われます。
それは、根っから関西人にして、
神保町カレーソムリエ(自称)でもある社長さんのお人柄でもあり、
お店の成り立ちが、どうも普通のきちんとした切手店とはちがうらしい、
特殊な裏事情等もありそうです。
とにかく、老若男女、誰でもウェルカム、
切手を見ても見なくても、買っても買わなくても、
飲んで、騒いで、丘に登ってもOKな雰囲気(やってないけど)。

この日、私がお邪魔した数時間のなかでも、
物理化学の天才少年がやってきて「宇宙」について説き
(お母さんが割引価格の現行切手を買ってましたが)、
切手の知識0の若い女性が
おじいさんの遺品の切手帳を手に柚子堂さんに流れ着き、
果ては、切手市場を主催されている慎之介さんも登場(どう見ても仕事の昼休憩中)、
数冊のアルバムをミュージカル仕立てで購入されて行きました。
ミュージカル風売り買い、言葉ではうまく説明できません。
でも、慎之介さんと社長さんとの息のあったデュエットには、
「自分ら、毎日練習しとんのかい!?」とツッコまざるをえない…

このお店ではそんなことが、フツーに起こります。


そんな柚子堂さん。
柚子堂3
 現在、外国切手では
 「10円宝探し」
 と書かれた数箱のプラケースが
 ←女性にも人気。


1枚10円〜の国別アルバムや、未使用揃いもありますが、
前回うかがったときには、あんまりイキのいい感じじゃなかった気が…。
でも、引っ越し後はどうなるんでしょ?

私は、ストックブックが足りなくなったら、柚子堂さんへ向かいます。
中古ですが、きれいなものが1冊200〜300円で購入出来ます。
この日も大小合わせて4冊ほどいただきました。

そして切手のほうは、
未使用揃いで気に入ったものがあれば、1枚50円計算ぐらいまでなら購入します。
でも、やっぱり柚子堂さんでは気楽に宝探しですかね。

この日はどんな宝が出て来たかというと…

ベトナムの2枚組切手↓
    ベトナム2
詳しいことはわからないのですが、「干支」なのか「家畜」なのか、
子だくさんのイノシシとニワトリが、めでたい雰囲気の切手です。

1年半ほど前、イノシシのほうを柚子堂さんの宝探しケースでみつけ、
「なんかカワイイ」と購入。

その後、他の切手屋さんで調べてもらったら、ニワトリと2枚組で、
実は使用済みでもけっこうなお値段だと判明。

ということは、イノシシだけでも10円はマグレ当たり。
高額のほうまで単片で見つけるなんて、
まず無理だろうと諦めていたんですが、
1年半後、同じ柚子堂さんのケースから10円で出土しました。

20円でそろってしまった。

…マメにやってれば、こんなこともあるんですねえ。


他には、
キラキラ ヨーロッパの国々が
 連帯を示して
 毎年発行されている
 ヨーロッパ切手。
 72年のキラキラ・デザインが
 好きです。
 今回のフランス・ゲットで
 13カ国目。



   ヘンゼルとグレーテル
ドイツ寄付金付き童話切手では、
ヘンゼルとグレーテルがやっとお父さんの元へ帰れました(涙)。


カメルーン オーストリア花

カメルーンの果物切手とオーストリアの花切手も、久しぶりに1枚ずつ増えたり。


…と、人気アイテムであろうとなかろうと、
めちゃくちゃ気長にやれば、10円でもちょっとずつ増えます。


それから、
   馬と刺繍
Iさーん、いたーっ、いましたよーっ、ルーマニアの馬が!!
柚子堂さんのプラケースで、奈良の鹿か?と思うほど繁殖してました。
次回お会いする機会にお渡ししますね〜

そして、そう、
ハンガリーの伝統刺繍切手の75フォリント未使用も発掘!(出土時5連でした)
未使用なので20円(安い!)ですが、これも皆さんにお分けしますよー。
ちなみに、これは10円プラケースではなく、意外なところからポロリと発見。
企業秘密なので詳しくは申せませんが、
こういうハプニングも柚子堂さんならでは。

最後に、イギリスの王立化学協会100年切手が
始まってしまいました(なぜか最高額から)。
でも、4枚完結なので、まだ気が楽ですわ。


「あれがまだない」「これも揃えなきゃ」と、心がギスギスし出したら、
柚子堂さんで
1日遊んで2000円ポッキリ
感覚の宝探し、癒されます。




さあ、柚子堂さんの翌週は
新宿切手センター 〉へ行って参りました。

新宿1


JR新宿駅から徒歩2〜3分のビルの3階に、
切手屋さん7店舗が集まる新宿切手センター。


新宿入り口
ファミマの隣りに入り口が。→
特に看板も出てない
フツーのビルなので、
見落とさないように。



新宿内部
中は意外と明るくて、アットホームな雰囲気。
静かだけど、寂しい感じでもなく、居心地いいです。


エスケー新宿店 この日は、
 エレベータ正面にある
 〈 エスケースタンプ新宿店 〉へ、
 エスケー目白店から移動した
 10円切手や100円FDCを
 追いかけて、
 ←お邪魔したのですが。
 (このへんの事情は、
 次回詳しくお伝えします。)


安価では手に入らない女子人気切手を、
10円ハンターおこめつぶがどうやって集めているのか、
うってつけの題材が、〈 フクオスタンプ新宿店 〉で見つかりました。
まずはその話題から。


フクオスタンプ新宿店 〉は、中野ブロードウェイにある〈 フクオスタンプ 〉さんとは、
ご親戚だけど、お店は特に支店というわけではなく、別店と聞きました。
画像では、右手手前になる外国切手専門店です。

エスケー新宿店には椅子が1脚しかないので(すでに先客がお使いでした)、
しゃがみ作業に疲れて来たおこめつぶ、
座れる場所を求めてフラフラとフクオスタンプさんへ。

フクオさんで、100円特価コーナーを見始めたところ、
ハンガリーの伝統刺繍切手単片特価セットを発見。

これは、これはニヤッ

先週の柚子堂さんから引き続き、ハンガリー刺繍です。
こういうことってあるんですよ。
「私を集めてみませんか?」と切手の方から来る、みたいなことが。


90年代に数年に渡って発行された、
ハンガリーの伝統カロチャ刺繍切手シリーズは、
女子人気の高さでも、コンプリート難易度の高さでも、有名な切手のひとつです。
加刷、額ちがいなど、いろいろあってややこしいですが、一応22枚組。
まわりの刺繍模様のヴァリエーションだけなら、多分20種類弱かな。

この揃いを、切手屋さん(ネット含め)で普通に購入しようと思うと、相当のお値段。
しかも私の知っている人で、これを自分でコンプリートした方はいません(多分)。
皆さん、仲良しのディーラーさんに頼んで、何ヶ月もかけて集めてもらったものを、
やはりそれなりのお値段で購入したと聞きました。
私は、というと、10円で見かける度に、ちまちまと5枚ほど集めていただけでした。
実際、そんなに「コンプリートしたい!」という気合いもなくて。
もちろん奇麗な切手ですが、高嶺の花に無理に手を出すタイプじゃないもので、
数千円払っても手に入れたい、なんて切手、今のところありません。


ですがこの日、フクオさんでまとめて目にしたのもなにかの縁
特価セットで出ている分をまずいただき、
後になって、その日ご一緒していた切手仲間のQちゃんが
「私もほしい」と見に行ったときに、
今度は単片使用済みのアルバムも見せていただきました。
どう見ても切手経験の浅いおばさん2人を相手に、
フクオスタンプの奥さんが、とても丁寧に解説して下さって、
「30円ならほしいな」「50円はちょっと」というようなレベルの低い会話にも、
いやな顔ひとつせずに付き合って下さいました。

その結果、3月まで5枚だった刺繍切手が、
突然15枚に
ハンガリー刺繍

全体の約2/3が揃いました。
ここまでの合計額、420円。

あとの数枚も、出す気さえあれば1枚50〜200円で手に入るとわかりました。

…なーんだ。やりゃあ自分でも出来るじゃないですか。


結局のところ、
早く確実にほしい場合は、高くても揃いで。
気長にやる余裕があるなら、安く見つけたときに単片でちまちまと。
その切手の「ほしい度数」に従って、自分で優先順位をつけて集めるしかないですよ。
あとはしだい。

とはいえ、せめてどこへ行けばどういうものがあるか、
10円では無理にせよ、その切手の相場がどれぐらいか、
だいたい頭に入れて動けるようになると、運もついてくる気がします。
相場を知らずに法外な値段で揃いを買ってしまったり、
安さにこだわり過ぎてチャンスを逃したりはしたくないですしね。

そのうえで、切手屋さんでも郵趣イベントでも、出会いは一期一会、
「見つけた!」と思ったときには、多少のこだわりは捨てて買う、
というのが最善ではないでしょうか。


そのために、河岸をかえて、いろんな場所を回ってみるのはとても有益でした。
場所や店が変われば、そこにある切手も、その値段も変わります。
集め方も人それぞれ。
どこで、どういうふうに買うか、
いろんな話を聞き、勉強させてもらいながらも、
無理せず、自分のライフスタイルにあった買い方をするのが一番です。
私の場合は、古本でもレコードでも、プレミア付きのものは買わない主義。
理由はビンボーもありますが、自分なりの価値観で、
「貴重なものを、普通の値段で手に入れる」のが面白いんです。
ある種、ゲームのような、ギャンブルのようなものでしょうかね?
お目当ての切手そのものよりも、
それを手に入れるまでの過程のほうにハマってる感じですね。
だからこそ、場所を変え、あちこち見て回らずにいられません。


さて、新宿切手センターではもう一軒、
中川スタンプ 〉さんにも立ち寄りました。
中川さんは、外国切手の未使用揃い専門のお店ですが、
すべての切手をトピカルで分類・整理されている、
私の知る限り唯一のお店です(画像、右手奥)。
未使用品の揃いなので、もちろんお高いです。
1枚当たり100円計算は覚悟しないといけません。
でも、「花」なら「花」で、ストックブック何冊にも渡って
世界中の「花」切手を揃いの美品で見せていただけるわけですから、

自分が集めている切手が総数何枚組なのか?
揃った場合はどんな感じか?
あとどれとどれが足りないか?

と、参考になることしきり。
この日の私は、ちょっと訳あってシエラレオネの蝶切手を探して
中川さんを訪ねたのですが、お目当ての切手は

15枚組4100円

ということで、10円でちまちま集める、に決定。
でも、全体像がわかっただけでも、大変助かりました。

もし、切手をトピカルで探していて、さらにお財布が元気な方は、
一度中川さんへ行かれるようオススメします。


目的の切手は買えませんでしたが、
特価コーナーでちょうどいいものを発見。
ソマリア
1945年フランス領ソマリアの風景切手。
これは女子人気とかまったく関係なく、
個人的に褪せた安っちい色合いが懐かしくて、
10円で見つけてはなんとなく集めていたのですが。
高額の2枚が、ちょうどありました。コンプリートまであと1枚。
(実は数日後、最後の1枚「80c」をエスケーさんで発見。あっさりコンプでした)


その他にも、お財布に優しい特価ものや虫切手など、いくつか購入。
 新宿その他

古本屋さんでも切手屋さんでも、個人的に気をつけていることなのですが、
しっかり見せていただいたお店では、
例え小額でも、なにかしら買い物させてもらうようにしています。

50円でも、100円でもいいんです。

見せていただいたお礼の気持もありますが、
特に切手屋さんの場合は、
絶滅危惧種を守りたい、という切実な思いが。

時代の流れのなかで、現在厳しい状況に立たされている個人経営の切手店。
ここ数年、都内からもどんどん姿を消しているそうです。
微力ながら、遅れて来た切手ファンの私にも出来ることと言えば、
お買い物させてもらうことだけなんですよね。

幸い、どの切手屋さんも大きい駅の、しかも駅近。
ネット購入も楽でよいですが、
皆さんもぜひ一度切手屋さんに足を運んで、
自分の知らない世界を発見してみて下さい!




…今回も大長文で綴って参りました。ゼイゼイ
ここまでお付き合いいただいた方、お疲れさまです。恐縮です。

さて、次回はついに最終回(かわかりませんが)、
お店編 2は、母娘がタッグで切手界を盛り上げる
エスケースタンプ新宿店&目白店をご紹介したいと思います。


しかしどうも、次はゴールデンウィーク明けになりそうな…

ブログのネタにかこつけて、切手屋回りをしていたら、
早くも次の仕事が山積みになってました。


ああ、今年も(仕事)地獄のGWがやってくる…


いただいたコメントへのお返事は、少し時間がかかるかもしれません。

それでも、出来る限りちゃんとお返事したいと思っておりますので、ご容赦ください。

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