ブロッケン山のおこめつぶ

切手について私が知っているニ、三の事柄 お店編 1

うららかな春の日に、
新しいマッチ箱を作りました。
マッチ箱new

いつ、なんどき健康体が戻ってもいいように、
製作作業も、ちょっとずつ進めています。



さて、前回の続き

柚子堂1

ぐうたらがたたって、切手市場の路頭に迷ってしまった
10円ハンター、おこめつぶ。
このままでは、
マイ・コレクションはいつまでたってもハヌケのまま。

釣り人が釣れるポイントへ移るように、
ミツバチが花を求めて旅するように、

「河岸をかえよう」

ってことになったのですが…


ここで目指すのは、
女子的に人気の高い切手を、
ぐうたらしてても逃さない場所なわけですから、
さらに女子率の低い場所へ向かわねばなりません。
猛烈切手趣味のお父さん方は、
ほしい切手自体が全然かぶってないので、
この際、いてよし


切手に興味のある女性でも、
実際郵趣イベントに足を運ぶ方は
ほんの一握り。

それよりさらに、となるともう
切手屋さん実店舗しかないでしょう。


プロの切手屋さん、敷居が高そうにも感じますが、
幸い私、もともとが古本屋、中古レコ屋、古道具屋など、
趣味と実益を兼ねてセカンドハンドに親しんで来た人間です。
ここはひとつ、教えを請う気持でトライっすわ。


切手市場へ行く回数を減らして、切手予算の月額を調整し、
まずは、切手市場の出店者さんで、
実店舗も構えておられる、桶川の〈 高崎屋 〉さんを訪ねました。

桶川詣でのリポートは、当時の記事に詳しいので、
どうぞそちらで。↓

 タイトル:いざ、桶川!

 タイトル:桶川、再び


それから、こちらも切手市場に出店されていて、
ちょうどその時期に実店舗を始められた、
神保町の〈 コレクションケース 柚子堂 〉さん。

さらに、切手市場で出会った切手の先達、
りんごちゃんのご紹介で、
新宿切手センター 〉内の〈 エスケースタンプ新宿店 〉、
次いで、〈 エスケースタンプ目白店 〉へ。

と、
2014年の春〜秋は、
関東切手行脚を敢行。

そんな私に切手の神様(いるの?)が微笑んでくれたのか、
ちょっとしたミラクルも起こりました。
お店を訪ねたことがきっかけとなり、
ただ今、エスケースタンプ目白店店長さんと二人三脚で、
切手とはんこのコラボイベント
STAMP×STAMPワークショップ(at トラッド目白)を運営中。

その経緯については、
こちらの記事に詳しいので、
「なに、それ?」という方はどうそ。↓

 タイトル:ライバルは店長さん!? 


その後、さすがに桶川の高崎屋さんは、天竺並みにあまりに遠くて、
なかなか訪ねる機会に恵まれませんが、
その他の切手屋さんは、近くに用事がある度に覗かせてもらってます。

どの切手屋さんも、それぞれの特徴、ノリや作法もあり、
また皆さんそろって、とても親切にしてくださいます。
大丈夫、こちらが「初心者」だってことは、
一目でちゃんと心得てもらえますよ。

私自身、実はお店の側から見た「切手女子」のお客さんは、
そうありがたいものじゃないだろうという気が、
正直していました。
だって、自分自身を振り返っても、
もちろん切手は大好きですが、
基本、好みのデザインにしか興味ないし、
切手の歴史や広がりを学ぶ意欲に欠けてるし、
なにより安い買い物する気満々…

お店で、本格派の切手趣味のおじさま方のお会計など、
うっかり耳にすると、今でもひっくり返りそうになります。
ケタが(ヘタすると2つ)ちがう

にもかかわらず、
切手屋さんにもそれなりに馴染むことが出来たのは、
まずはお店の方のホスピタリティと、
もうひとつ、教えていただく側として、
こちらの素直なリスペクトの気持だった気がします。




…「で、どうなの?肝心の切手は手に入るようになったの?」

あ、そうですね、そこですよね。


すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
今回はお店編 その1ということで、

必ずしも10円ではないけれど、
限りなく10円に近い切手屋さん巡り
まずは〈 柚子堂 〉さんと〈 新宿切手センター 〉をご紹介しようと思います。

柚子堂4



新年度4月から新しい自社ビルへ移られ、
引っ越しの片付けもままならない〈 柚子堂 〉さんへ、
さっそく行ってきました。

柚子堂23Fが切手の柚子堂さんです。
新店舗はこんな感じ。→

あれ?
ほんとに引っ越し中?
と思うほど、
以前の店内よりすっきり。

ということは、むしろ片付くと引っ越し中っぽいってことですね。

柚子堂さんは、いろんな意味で「気安い切手屋さん 日本一
じゃないかと思われます。
それは、根っから関西人にして、
神保町カレーソムリエ(自称)でもある社長さんのお人柄でもあり、
お店の成り立ちが、どうも普通のきちんとした切手店とはちがうらしい、
特殊な裏事情等もありそうです。
とにかく、老若男女、誰でもウェルカム、
切手を見ても見なくても、買っても買わなくても、
飲んで、騒いで、丘に登ってもOKな雰囲気(やってないけど)。

この日、私がお邪魔した数時間のなかでも、
物理化学の天才少年がやってきて「宇宙」について説き
(お母さんが割引価格の現行切手を買ってましたが)、
切手の知識0の若い女性が
おじいさんの遺品の切手帳を手に柚子堂さんに流れ着き、
果ては、切手市場を主催されている慎之介さんも登場(どう見ても仕事の昼休憩中)、
数冊のアルバムをミュージカル仕立てで購入されて行きました。
ミュージカル風売り買い、言葉ではうまく説明できません。
でも、慎之介さんと社長さんとの息のあったデュエットには、
「自分ら、毎日練習しとんのかい!?」とツッコまざるをえない…

このお店ではそんなことが、フツーに起こります。


そんな柚子堂さん。
柚子堂3
 現在、外国切手では
 「10円宝探し」
 と書かれた数箱のプラケースが
 ←女性にも人気。


1枚10円〜の国別アルバムや、未使用揃いもありますが、
前回うかがったときには、あんまりイキのいい感じじゃなかった気が…。
でも、引っ越し後はどうなるんでしょ?

私は、ストックブックが足りなくなったら、柚子堂さんへ向かいます。
中古ですが、きれいなものが1冊200〜300円で購入出来ます。
この日も大小合わせて4冊ほどいただきました。

そして切手のほうは、
未使用揃いで気に入ったものがあれば、1枚50円計算ぐらいまでなら購入します。
でも、やっぱり柚子堂さんでは気楽に宝探しですかね。

この日はどんな宝が出て来たかというと…

ベトナムの2枚組切手↓
    ベトナム2
詳しいことはわからないのですが、「干支」なのか「家畜」なのか、
子だくさんのイノシシとニワトリが、めでたい雰囲気の切手です。

1年半ほど前、イノシシのほうを柚子堂さんの宝探しケースでみつけ、
「なんかカワイイ」と購入。

その後、他の切手屋さんで調べてもらったら、ニワトリと2枚組で、
実は使用済みでもけっこうなお値段だと判明。

ということは、イノシシだけでも10円はマグレ当たり。
高額のほうまで単片で見つけるなんて、
まず無理だろうと諦めていたんですが、
1年半後、同じ柚子堂さんのケースから10円で出土しました。

20円でそろってしまった。

…マメにやってれば、こんなこともあるんですねえ。


他には、
キラキラ ヨーロッパの国々が
 連帯を示して
 毎年発行されている
 ヨーロッパ切手。
 72年のキラキラ・デザインが
 好きです。
 今回のフランス・ゲットで
 13カ国目。



   ヘンゼルとグレーテル
ドイツ寄付金付き童話切手では、
ヘンゼルとグレーテルがやっとお父さんの元へ帰れました(涙)。


カメルーン オーストリア花

カメルーンの果物切手とオーストリアの花切手も、久しぶりに1枚ずつ増えたり。


…と、人気アイテムであろうとなかろうと、
めちゃくちゃ気長にやれば、10円でもちょっとずつ増えます。


それから、
   馬と刺繍
Iさーん、いたーっ、いましたよーっ、ルーマニアの馬が!!
柚子堂さんのプラケースで、奈良の鹿か?と思うほど繁殖してました。
次回お会いする機会にお渡ししますね〜

そして、そう、
ハンガリーの伝統刺繍切手の75フォリント未使用も発掘!(出土時5連でした)
未使用なので20円(安い!)ですが、これも皆さんにお分けしますよー。
ちなみに、これは10円プラケースではなく、意外なところからポロリと発見。
企業秘密なので詳しくは申せませんが、
こういうハプニングも柚子堂さんならでは。

最後に、イギリスの王立化学協会100年切手が
始まってしまいました(なぜか最高額から)。
でも、4枚完結なので、まだ気が楽ですわ。


「あれがまだない」「これも揃えなきゃ」と、心がギスギスし出したら、
柚子堂さんで
1日遊んで2000円ポッキリ
感覚の宝探し、癒されます。




さあ、柚子堂さんの翌週は
新宿切手センター 〉へ行って参りました。

新宿1


JR新宿駅から徒歩2〜3分のビルの3階に、
切手屋さん7店舗が集まる新宿切手センター。


新宿入り口
ファミマの隣りに入り口が。→
特に看板も出てない
フツーのビルなので、
見落とさないように。



新宿内部
中は意外と明るくて、アットホームな雰囲気。
静かだけど、寂しい感じでもなく、居心地いいです。


エスケー新宿店 この日は、
 エレベータ正面にある
 〈 エスケースタンプ新宿店 〉へ、
 エスケー目白店から移動した
 10円切手や100円FDCを
 追いかけて、
 ←お邪魔したのですが。
 (このへんの事情は、
 次回詳しくお伝えします。)


安価では手に入らない女子人気切手を、
10円ハンターおこめつぶがどうやって集めているのか、
うってつけの題材が、〈 フクオスタンプ新宿店 〉で見つかりました。
まずはその話題から。


フクオスタンプ新宿店 〉は、中野ブロードウェイにある〈 フクオスタンプ 〉さんとは、
ご親戚だけど、お店は特に支店というわけではなく、別店と聞きました。
画像では、右手手前になる外国切手専門店です。

エスケー新宿店には椅子が1脚しかないので(すでに先客がお使いでした)、
しゃがみ作業に疲れて来たおこめつぶ、
座れる場所を求めてフラフラとフクオスタンプさんへ。

フクオさんで、100円特価コーナーを見始めたところ、
ハンガリーの伝統刺繍切手単片特価セットを発見。

これは、これはニヤッ

先週の柚子堂さんから引き続き、ハンガリー刺繍です。
こういうことってあるんですよ。
「私を集めてみませんか?」と切手の方から来る、みたいなことが。


90年代に数年に渡って発行された、
ハンガリーの伝統カロチャ刺繍切手シリーズは、
女子人気の高さでも、コンプリート難易度の高さでも、有名な切手のひとつです。
加刷、額ちがいなど、いろいろあってややこしいですが、一応22枚組。
まわりの刺繍模様のヴァリエーションだけなら、多分20種類弱かな。

この揃いを、切手屋さん(ネット含め)で普通に購入しようと思うと、相当のお値段。
しかも私の知っている人で、これを自分でコンプリートした方はいません(多分)。
皆さん、仲良しのディーラーさんに頼んで、何ヶ月もかけて集めてもらったものを、
やはりそれなりのお値段で購入したと聞きました。
私は、というと、10円で見かける度に、ちまちまと5枚ほど集めていただけでした。
実際、そんなに「コンプリートしたい!」という気合いもなくて。
もちろん奇麗な切手ですが、高嶺の花に無理に手を出すタイプじゃないもので、
数千円払っても手に入れたい、なんて切手、今のところありません。


ですがこの日、フクオさんでまとめて目にしたのもなにかの縁
特価セットで出ている分をまずいただき、
後になって、その日ご一緒していた切手仲間のQちゃんが
「私もほしい」と見に行ったときに、
今度は単片使用済みのアルバムも見せていただきました。
どう見ても切手経験の浅いおばさん2人を相手に、
フクオスタンプの奥さんが、とても丁寧に解説して下さって、
「30円ならほしいな」「50円はちょっと」というようなレベルの低い会話にも、
いやな顔ひとつせずに付き合って下さいました。

その結果、3月まで5枚だった刺繍切手が、
突然15枚に
ハンガリー刺繍

全体の約2/3が揃いました。
ここまでの合計額、420円。

あとの数枚も、出す気さえあれば1枚50〜200円で手に入るとわかりました。

…なーんだ。やりゃあ自分でも出来るじゃないですか。


結局のところ、
早く確実にほしい場合は、高くても揃いで。
気長にやる余裕があるなら、安く見つけたときに単片でちまちまと。
その切手の「ほしい度数」に従って、自分で優先順位をつけて集めるしかないですよ。
あとはしだい。

とはいえ、せめてどこへ行けばどういうものがあるか、
10円では無理にせよ、その切手の相場がどれぐらいか、
だいたい頭に入れて動けるようになると、運もついてくる気がします。
相場を知らずに法外な値段で揃いを買ってしまったり、
安さにこだわり過ぎてチャンスを逃したりはしたくないですしね。

そのうえで、切手屋さんでも郵趣イベントでも、出会いは一期一会、
「見つけた!」と思ったときには、多少のこだわりは捨てて買う、
というのが最善ではないでしょうか。


そのために、河岸をかえて、いろんな場所を回ってみるのはとても有益でした。
場所や店が変われば、そこにある切手も、その値段も変わります。
集め方も人それぞれ。
どこで、どういうふうに買うか、
いろんな話を聞き、勉強させてもらいながらも、
無理せず、自分のライフスタイルにあった買い方をするのが一番です。
私の場合は、古本でもレコードでも、プレミア付きのものは買わない主義。
理由はビンボーもありますが、自分なりの価値観で、
「貴重なものを、普通の値段で手に入れる」のが面白いんです。
ある種、ゲームのような、ギャンブルのようなものでしょうかね?
お目当ての切手そのものよりも、
それを手に入れるまでの過程のほうにハマってる感じですね。
だからこそ、場所を変え、あちこち見て回らずにいられません。


さて、新宿切手センターではもう一軒、
中川スタンプ 〉さんにも立ち寄りました。
中川さんは、外国切手の未使用揃い専門のお店ですが、
すべての切手をトピカルで分類・整理されている、
私の知る限り唯一のお店です(画像、右手奥)。
未使用品の揃いなので、もちろんお高いです。
1枚当たり100円計算は覚悟しないといけません。
でも、「花」なら「花」で、ストックブック何冊にも渡って
世界中の「花」切手を揃いの美品で見せていただけるわけですから、

自分が集めている切手が総数何枚組なのか?
揃った場合はどんな感じか?
あとどれとどれが足りないか?

と、参考になることしきり。
この日の私は、ちょっと訳あってシエラレオネの蝶切手を探して
中川さんを訪ねたのですが、お目当ての切手は

15枚組4100円

ということで、10円でちまちま集める、に決定。
でも、全体像がわかっただけでも、大変助かりました。

もし、切手をトピカルで探していて、さらにお財布が元気な方は、
一度中川さんへ行かれるようオススメします。


目的の切手は買えませんでしたが、
特価コーナーでちょうどいいものを発見。
ソマリア
1945年フランス領ソマリアの風景切手。
これは女子人気とかまったく関係なく、
個人的に褪せた安っちい色合いが懐かしくて、
10円で見つけてはなんとなく集めていたのですが。
高額の2枚が、ちょうどありました。コンプリートまであと1枚。
(実は数日後、最後の1枚「80c」をエスケーさんで発見。あっさりコンプでした)


その他にも、お財布に優しい特価ものや虫切手など、いくつか購入。
 新宿その他

古本屋さんでも切手屋さんでも、個人的に気をつけていることなのですが、
しっかり見せていただいたお店では、
例え小額でも、なにかしら買い物させてもらうようにしています。

50円でも、100円でもいいんです。

見せていただいたお礼の気持もありますが、
特に切手屋さんの場合は、
絶滅危惧種を守りたい、という切実な思いが。

時代の流れのなかで、現在厳しい状況に立たされている個人経営の切手店。
ここ数年、都内からもどんどん姿を消しているそうです。
微力ながら、遅れて来た切手ファンの私にも出来ることと言えば、
お買い物させてもらうことだけなんですよね。

幸い、どの切手屋さんも大きい駅の、しかも駅近。
ネット購入も楽でよいですが、
皆さんもぜひ一度切手屋さんに足を運んで、
自分の知らない世界を発見してみて下さい!




…今回も大長文で綴って参りました。ゼイゼイ
ここまでお付き合いいただいた方、お疲れさまです。恐縮です。

さて、次回はついに最終回(かわかりませんが)、
お店編 2は、母娘がタッグで切手界を盛り上げる
エスケースタンプ新宿店&目白店をご紹介したいと思います。


しかしどうも、次はゴールデンウィーク明けになりそうな…

ブログのネタにかこつけて、切手屋回りをしていたら、
早くも次の仕事が山積みになってました。


ああ、今年も(仕事)地獄のGWがやってくる…


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切手について私が知っている二、三の事柄 イベント編

…切手関係記事は、なぜかいつもゴダールのタイトルに…


前回浮かれて
お楽しみに!

とか言った直後、
家業の渦に巻き込まれ、
しかもダンナが風邪に倒れ、
しばらくぶりの更新になってしまいました。

甘夏のお返しにと、お隣の奥さんからいただいた、
ちょっと変わったチューリップに慰められつつ。
 お隣チューリップ


仕切り直して、
切手について私が知っていること
まずはイベント編ということで、
自称ぐうたら10円ハンター、おこめつぶ自身の道のりを振り返りつつ、
実践的切手ライフ一例紹介を始めたいと思います。

収穫全体


切手に興味をもつきっかけは人によって様々でしょうが、
積極的に手を染める最初の一歩は、
ネットのスタンプショップでお徳用パックを購入してみる、
という方が多いようですよ。

私は、まず本で勉強することから始めました。↓
切手本

ピエブックスなどから、
ビジュアル重視の女性向け切手本がいろいろ出ていて、
もちろん図書館にも置かれています。
私のオススメの1冊は加藤郁美さんの『切手帖とピンセット』(国書刊行会)。
女性が切手を愛でるツボを心得つつ、
データ的な面も(何年発行の何枚組?)しっかりフォローしていて、
後々役に立ちました。

こういった本の奥付を見ると、
若い女性の間で、紙雑貨の一種として外国切手が注目を集め出したのは、
2005〜6年頃だったことがわかります。
その頃に始められた方のアンテナ、感度抜群だなあ。
女性向けの切手本の出版や、
デザインをメインにした切手展覧会が開かれるようになり、
以降、下火になったり、またぶり返したりしながら、
現在に至るという感じでしょうか。


切手や郵趣に関するイベントは、人知れず都内の至る所で開催されています。

いきなり切手屋さんでプロとにらめっこというのも重いので、
まずはいろんなお店をのぞけるイベントから始めることにして、
10円ハンターのふるさと、切手市場へ行ってみましょう。


切手市場は現在、人形町の綿商会館4Fで毎月第1土曜日に開催。

会場はこんな感じ。↓
 市場1

熱心な皆さんのお邪魔にならないよう、人の出が引いた午後に撮影してます。
午前中はもっともっと盛況なんですよ。

こらこら、さっそく入り口で二の足を踏まないで下さい。
骨董市も、古本市も、中古レコード市も、
趣味の現場はどこへ行っても基本オシャレとは関係ないもんです。

虎穴に入らずんば、虎児を得ず。

それに、実際には若い女性の方もけっこういらっしゃってるんですよ。
皆さん、座り込んで黙々と作業されてるので、保護色になってますが。

参加されているディーラーさんは、
ご自身の趣味が高じて商うようになった方が多く、
商売 < 切手愛
なので、会場の雰囲気もアットホーム。
お客さんというより、同好の士目線で接して下さる方も多いです。
そしてなにより、安い

それぞれのブースで、扱っているものは日本、外国、両方といろいろです。
切手だけでなく、郵趣関係の紙モノはなんでもそろってます。

ROCO SURFさん例えば、
最近おこめつぶも
仲良くさせていただいている
スタンプブティック
ロコサーフ 〉さんでは→

日本各地の風景印、FDC、戦前の手彩色絵はがき、
今ではもう郵便局で買えない、懐かしい記念切手の額面販売など、
外国切手狙いの女子には関係なさそうに見えて、
見だすと楽しいものがいっぱいです。
滋賀の赤いヤギさん的趣味の方にオススメ。


会場入り口に「かわらばん」なる配置図が置いてありますので、
1枚とって会場ガイドにすると便利ですよ。
この場では、外国切手を扱っているお店を中心に紹介させていただきます。


さあ、会場へ入ったところで、
10円ハンター イベント心得 その1

切手を始めたばかりで、
どこにどんな切手があるのか?自分がどんな切手を求めているのか?
全方位的にさっぱりわからなくても、
まずは、気になる国をいくつか心に留めて、
イベントへ向いましょ。

どこでもいいんです。
ちなみにおこめつぶは最初、
旅行先で切手と運命の出会いを果たした「ドイツ」から入りました。
興味を持つきっかけになった切手が、どこの国のものだったのか?
ぜひチェックしてみてください。

というのは、イベントに限らず、大抵の切手屋さんでも、
切手の区別、分類は国でなされているからです。
花、蝶、動物、乗り物、民族衣装というふうにモチーフ別に分けることを
トピカル」と言いますが、
実際にトピカルで分類しているお店はほとんどありません。
トピカルだと、花と蝶が一緒に描かれていたり、
歴史的人物が乗り物に乗っていたり、
ジャンルが果てしなく被ってしまうんですね。
というわけで、「花が好き」とか「猫がほしい」とモチーフで探すよりも、
まずはいくつか気になる国名があると、入り口がスムーズです。

なかには、「外国切手」というデッカいくくりで、
テーブルに山積みされている〈 オサムショップ 〉さんや、
宝箱プラケースにパンパンに詰まってる〈 柚子堂 〉さんなんかもあります。
そういうお店なら、いっそ国境なんぞとっぱらって
広大な海の向こうを楽しめますね。


そして
10円ハンター イベント心得 その2

外国切手使用済み 1枚10円というお値段は、
ご存知のとおり、ピンキリのキリの値段。
ということは、飲食業界同様、
すべてセルフサービスとなっております。

自分でパックを選び、自分で出して自分で1枚1枚選別します。
ほしい切手を1枚見つけるために、いらない切手を100枚除けるわけです。

でも、それが10円ハンターの宿命であり、醍醐味

10円ハント = D.I.Y. ≒ パンク・ニューウェイヴの精神

切手のことなんかなにも知らなくても、切手集めは出来る!
そんな初期衝動で、勢いをつけてしまいましょう。

例えば今月、当ブログ常連さんの、
ドール服作家 めしめし&ぺちさんが市場デビューされました。
もちろん切手について、「いろは」の「い」の字が書けるかどうかのめしめしさん。
しょっぱなから大人気の10円パラダイス〈 渋谷 〉さんのブースで、
10円パックに挑戦した手元を見てみると…

市場2
このように、気の遠くなるような作業であります。
1枚1枚コツコツと、丁寧に見定めるめしめしさん。
さすが、細かい手作業に精通されているだけに、
1枚たりとも捨て置きません。
最後は切手で神経衰弱やってるような状態でした。
切手酔い(3時間以上休みなく続けると、よく起こります)に気をつけて!


もっと効率的に、
「こういう切手がほしいんですけど…」と誰かに相談したい場合は、
〉さんや〈 Y & S 〉さんのような
単片売りで1枚30円〜のアルバムが並んでいるブース
へ行くのをオススメします。
もちろん、誰かに聞けば誰でもそれなりに答えて下さいますが、
セルフの10円ブースでは、ほぼ自分で見つけるしか手がありません。

あと、〈 寺山 〉さんのブースなら外国の10円を、
国名あいうえお順でまとめたリングノートの貼り込み帳で
見せてもらうことができます。
パックものを1枚1枚見るのに比べたら、かなり楽だし、早いです。
根気に自信がない方にはオススメかも。



最後に、
10円ハンター イベント心得 その3


ただの一般常識ですが、

ブースで切手を見せていただくときに、
こんにちは」「見せてもらっていいですか?
見終わったあとに「ありがとうございました

は、やはり言った方がベターかと思われます。
でも、実際にけっこういらっしゃいます、
ディーラーさんに声をかけずにスルッと座って見出しちゃう人。
めざといディーラーさんはすぐに自分から声をかけられますが、
シャイなディーラーさんだと、そのままずるずる状況観察に入ったり…。
各ブースで、封筒、お皿、ピンセット、記入表など、
最初にお客さんに渡されるものがありますので、
声をかけて、まずそれを受け取られるといいと思いますよ。

空いてる席に勝手に座って見るというのは、
必ずしもルール違反ではないかもしれませんが、
人が一所懸命集めたものを大量に見せていただくわけですから、
ちょっと座ってみただけの異邦人であっても、
挨拶やお礼はちゃんと言ったほうがいいと、おこめつぶは思います。

それに、ディーラーさんに顔を憶えてもらうと、
その日の目玉パックを回してもらえたり、
満席のときでも他のブースに席を借りてもらえたり、
ありがたいことがいろいろありますよ。
その場で出会う方々との付き合い方も人それぞれですが、
顔見知りが増えると、他のイベントやお店の情報なども自然に入って来ます。
切手愛が商売に勝っているイベントならではの、
優しい心遣いにも出会います。

市場3
これは、イベント終了10分前、会場片付けがほとんど終っているなか、
すでにダンボールにカタされた〈 オサムショップ 〉さんの紙付き1枚5円に、
最後の一瞬まで追いすがるour強欲ハンズ。
私、常に午後から参加なので、
終了間際はいつもどこかのブースでご迷惑をおかけしてます。
この日の〈 オサムショップ 〉さんでは、ギリギリまで見せていただいたうえに、
お客さん用に用意されているアメちゃんの残りを、
「これも、もってけ!」と両手いっぱいに渡されました。
…60円しか買い物してないのに。なんとお優しい…



やっと、イベント終了後…

最近のおこめつぶは体調不良が続いているため、
会場で合流した切手仲間の方々と、なかなかお茶出来ないのですが。

この日は、めしめしさんIさんと3人でパンケーキ屋さんへ。
市場4

その日の釣果や交換用のブックを肴に、久しぶりにワイワイ出来ました。
やはり同じイベントに足を運ぶ同輩、
切手以外の趣味も案外重なっていて、話題に事欠きません。


見守りダンボーめしめしさんからいただいた、
というか、
なかばおねだりしてしまった
黒ダンボー。→
お世話になってばかりの
お二人と、切手を挟んで
ゆっくり出来て、
ほんとにうれしい
ひとときでした。




切手市場のようなイベントは、他にもいろいろあります。

目白、切手の博物館では、ほぼ隔月で切手バザールが開かれています。
こちらは市場よりも落ち着いた雰囲気で、外国30円〜という感じです。
次回の開催予定は4月16日(土)・17日(日)。

それから、毎年ゴールデンウィークの時期に開催されるスタンプショウ
今年は4月29日(金・祝)〜5月1日(日)の3日間、浅草の台東区民会館にて。
全国から切手屋さんが集結する、大規模なイベントです。
秋のJAPEXは現在、入場料が1000円と、
ちょっと参加しにくくなってしまいましたが、
スタンプショウは入場無料ですので、試しに出掛ける絶好のチャンスかも。
スタンプショウは、大阪でも毎年3月に天満橋のOMMビルで開催されてるんですよ。

そうそう、大阪といえば、
人形町の切手市場を主宰し、ご自身も10円〜ブースを出されている〈 慎之介 〉さんが、
天神橋商店街の天三おかげ館で開催されている天満切手の市に、
現在ほぼ隔月で出店されているそうですよ!
慎之介さんいわく、大阪は切手女子パワー全開だそう。
関西方面の同趣味の方、ぜひチェックして下さい!
っていうか、私が久しぶりに行きたいわ、
うまいもんだらけの天神橋商店街に〜


というように、初めての方でも楽しめそうな切手イベント、
4月だけでもたくさんあります。
面倒なのでリンクは貼りませんでしたが、
興味おありの方、ぜひコピペ&検索してみて下さいね。




さて、長々と綴って参りましたが。
すいません、ここからが本番です。
ここから、知られざる10円ハンターの末路が明らかに…


おこめつぶが切手市場に通い始めて1年が過ぎた頃でしょうか、
ことの真相がぼんやりと見え始めました。

この世には、
10円では絶対に手に入らない切手があるんだと。

いや、それが映画『シャレード』に出て来るような、
もともとマニア垂涎の高価な切手、
おじさま方が人生をかけて探している貴重な切手の話なら、
なんも問題は起こらないんです。

問題は、気軽に10円で見つけて集め始めたシリーズ切手のなかにも、
10円ではまず見つからない1、2枚がある、ということなんです。

考えてみて下さい。
例えば日本の切手でも、52円や82円は普通にたくさん流通しますから、
たくさん印刷され、たくさん市場にも出回ります。
でも、普段お目にかからないような高額の切手、半端な額の切手は、
使われて出回る数も当然少なくなります。

数が少ない × ほしい人がいっぱいいる = どんどん高くなる

売り買いのあるところ、どこにでもついてまわるこの方程式。
ヘタをすると、ラスト1枚のお値段が10円で集めた分の5倍、10倍になります。
ということは、どういうことか?

…最初からネットショップや切手屋さんで揃いの美品を買ったほうが、
ずっと安上がり、しかも楽って話じゃないですか!!

そうです。
ここへ来てようやく、10円ハントは、
賢い人は避けるけもの道だと気付いたのです…


猫切手 例えばこの4月の釣果で、
 メインとなったこの
 ←スウェーデン切手の田型。
 
 市場以外でも
 顔をあわせる機会が
 多くなった
 〈 タカシマ屋 〉さんで、
 どちらも200円ぐらいで
 購入しました。


結局のところ、人気のある切手を美品で揃えるには、
1枚頭30〜50円計算でサクッと買うのが一番。

10円には10円にしか味わえない楽しみがありますが、
10円の限界もすぐでした。


というわけで、

「シリーズをコンプリート」なんて考えは捨てて、手に入った切手だけを愛でるか?

10円ハンターを卒業し、お高くても堅実に、そろっているものだけを狙うか?

…と進退窮まっていたとき、
切手市場に〈 sumiのダミー 〉さんが彗星のごとく現れました。
ダミーさんのブースは、それまで切手市場にはなかった、
なんと「外国未使用揃い」だけを格安で扱うお店だったのです!


渡りに舟!!
と、いきり立ったのも束の間、
見れば、回り全員(ディーラーさんまで)がいきり立ってるじゃないですか!?
新しい、いいお店が出ると、もちろんお客さん側もすかさず反応します。
あっという間に噂は広がり、
ダミーさんが出店する月には、早朝、開場前から並ぶ人々も出現。

…午後から参加のぐうたらハンターに出来ることは、
早起きな皆さんの落ち穂拾いだけでした。


おこめつぶは結論を出しました。

「河岸をかえよう」


そしてこの決断こそが、
その後の切手ライフを大きく変えて行ったのです。



お店編 1に続くっ!!

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